ウイスキーの庭

主にオールドボトルの紹介をするウイスキーブログです。基本的にテイスティング記事はありませんが、ほぼ毎日ウイスキーを飲んではいます。

I.W.ハーパー 1970年詰 ゴールドメダル 86proof 4/5quart

こんばんは。

今回は、I.W.ハーパー 1970年ボトリング。ジワジワ人気が出てきているオールドバーボンです。

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事前の情報として、

このボトルには「70」のエンボスが確認出来ています。

※よって使用原酒は1964年以前に蒸留したものと想定されます。

 

まずぱっと見て色が違います。

ゴールドメダルは6年熟成だったと思いますが、非常に色がよく付いています。

 

 BOTTLED IN BOND (ボンデッド)表記はあるのですが、86proofになります。

もちろん、4/5quart です。

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FOR EXPORT の表記があるので、本国以外に向けたボトリングのようですね。

 

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 以前記事にした、

1972年ボトリングのI.W.ハーパープラスチックスクリューキャップでした。

 

ヨーロッパ向けのボトリングなのか、あるいはこの70年から72年の間にキャップが変わったのか。

もう何本かボトルを調べてみたいと思います。

 

今でこそ、普及品の手にしやすい銘柄ですが、70年代であったり、60年代であったりの美味しさがあって今の名声がある事を忘れてはいけません。

 

出会った方は、ロックでスルスル飲んでみましょう。

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

 

オールドモントローズ 21年 ピュアモルト 90年代流通

こんばんは。

今回は、正体不明のピュアモルト

オールドモントローズ 21年 90年代前半〜中盤流通です。

 

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渋めのデキャンタボトルです。

モントローズウイスキーカンパニーという所のブレンデッドモルトだと思われます。

この会社(今で言うボトラーズ)は他にもパイプメジャーやオールドクィーンズタウンというブレンデッドウイスキーを出しているようです。

 

パイプメジャーは割と見かけますね。

とんでもない数あるブレンデッドウイスキーの中ではメジャーな方です。

 パイプメジャー。

 

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裏面には、輸入業者のシールがございます。ジェイ企画って所が輸入しました。

書いてある住所をGoogleマップで見た所、建物は無く何か工事中でした。

 

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封印シールがあります。

おそらく元々は替え栓が付いていたはずですが、流通の途中で無くなってしまったようです。

美しさが半減しますね。

 

パイプメジャーの情報をもう少し掘り下げれば、キーモルト等の情報が出るはずです。

そうすれば自ずと、ヴァッティングされているモルトが分かるのです。

90年代流通と考えたら、70年代蒸留の原酒ですね。

割と黄金時代です。

 

うーん。土屋さんのブレンデッド大全にも載って無かった様な気がするんで、、、 どうしたものか。

 

ふっるい洋酒辞典でも探しますかねえ。

 

出会った方は、バグパイプの音色を思い出し飲んでみて下さい。

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

 

 

ブレアアソール 8年 特級時代 750ml 40%

こんばんは。

今回は、渋めのモルト

ブレアアソール 8年 80年代中盤流通です。 

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ブレア城から少し離れたところにある蒸留所で、随分歴史があるようです。

創業は1798年。すでにバイセンテナリーを迎えて、20年近く経っています。

 

1824年以前をESTで掲げるところは結構多いのですが、密造の開始を何年と決めるかは言ったもん勝ち感が強いなぁと思います。

本当はどこが一番古いんでしょうか。

 

昭和天皇が皇太子の時に訪れたとか、夏目漱石がふらりと立ち寄ったとか色々エピソードは聞こえてきます。

花と動物は飲んだんですが、全然記憶にありません。刺さらなかったですねぇ。

 

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裏面には、ロットNO.も振ってあります。

 

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 DCLとベル社が87年に合併したとされていますので、それ以前のボトリングでしょうね。

花と動物シリーズは、DCL(ディスティラリーカンパニーリミテッド)の新体制でのフラッグシップ的な位置で出したと思われます。というかUDですね。

 

時代的には80年代中盤から後半なので、特級時代ですね。

 

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ブレンデッドがメインの時代ですから、シングルモルトとしてのリリースは数少なく、今となっては貴重なボトルです。

ベルと飲み比べてみましょう。

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

 

 

1940年代~50年代流通と思われるオールドパーの調査経過報告①

こんばんは。

今回は、以前記事にしたオールドパーのコルク栓についての経過報告になります。

 

amber-garden.hatenablog.com

 

上記のオールドパーのボトリング時期をMHD(モエ・ヘネシーディアジオ)に問い合わせるぞ!という事で、実際にメールを送りました。

 

返答はというと、、、、

 製造元のディアジオ社によりますと、お問い合わせの商品は1950年代に製造されたと推測されます。
ひび割れ模様が施されたのも、ほぼ同時期と推測されるとのことです  」

(原文ママ)

 

との事でした。ざっくりとした回答ですね。

1950年代の同時期に変わっていったという部分ですが、

 

ティンキャップ&クラックルパターンを採用していったのが、1950年代。。。

それ以前はコルク&ツルツルだと製造元が言っているので。。。。

 

~1950年代   : コルク栓&ツルツル 

1950年代途中~ : ティンキャップ&クラックル

1970年代初期頃~: 徐々にスクリューキャップ&クラックル

 

といった風に考えられます。1960年代はずーーっとティンキャップなのでしょうか。。

 

たまぁに見かけるクリア瓶のティンキャップ・クラックルパターン有ボトルは

何年ころの流通なのか。。。。

 

謎は深まるばかりです。

 

正面ボトルのフォントや、

「real antique and rare old 」表記など色々変更されており、

判別が難しいのが実情です。

 

実際にコルク栓で確認できたのは、「spetially selected old 」表記です。

ちなみに海外の記事で、1935年に撮影されたと思われる写真では、

 

Ancient "Old Parr" Real Antique and Rare Old Scotch Whiskey | Library of Congress

 

oldparrの上にAncient表記があるようです。

 

まだまだ奥が深い、オールドパーのオールドボトル。

 

これからも調査を続けていきます。

 

それじゃぁ、失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タンカレー マラッカジン 復刻版 並行

こんばんは。

今回はタンカレー マラッカジン 復刻版です。 結構最近(2013年くらい)出た待望の再販品です。

 そして、既に絶望的に市場在庫の無いオールドトムタイプ。

 

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1999年〜2004年くらいまで、数年出ていたのですね。

ジュニパー抑えめの、特別レシピの復活だそうです。

これがまぁバーテンダーさんに人気でオールド市場でも中々良い値がつきます。

 

復刻版は10万本限定で出したと思います。限定の数じゃねぇ、と思ってヘラヘラ見ていたら完売です。

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改めて考えたらこれは全然オールドボトルじゃないですね。失礼しました。

 

以前記事にしたタンカレーの60年代流通と飲み比べたら面白そうです。

 

出会った方は、某考古学者と同じようにハイパードライのマティーニでどうぞ。

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

グランツ スタンドファスト 60年代 特級 従価 JAPANTAXシール

こんばんは。

今回は、グランツ スタンドファスト 60年代流通 日食扱い です。 

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ホワイトベースのシンプルなデザインですね。ラベル下部の文字を見ると、

グレンフィディック&バルヴェニーディスティラリーと書いてありますね。

この時代はまだ、キニンヴィが無かったんですね。

 

というか、1990年に稼働したので、オールドボトルと呼ばれる部類のボトルには全く関係無いんじゃないでしょうか。

 

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JAPANTAXシール付きです。

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そして、60年代の正規輸入元とされている日食扱いです。沿革を調べようと思ったら、2016年に倒産してますやんか!!細かい特定出来ませんやんか!

 

との事ですので、1960年代流通とさせて頂いております。

 

この時代のフィディックはパフューム爆発のようですね。スリーリバースさんが古い樽を探し出すのを待っております。

ラストパフュームという名前でボトリングして下さい。

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトホース セラー 雑酒 特級 ティンキャップ 1950年代流通

こんばんは。

今回は、ホワイトホース セラー表記 雑酒 特級 1950年代流通です。

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ラベル中段にあるwhitehorseの下に

「CELLER」の文字がありますね。

これは、「ホワイトホースセラー」という宿に由来したネーミングです。

エディンバラに実在した、スコットランド軍御用達の酒場兼宿のようです。

創業者のピーターの家の近くにあったとか。。

しかし何故か1960年代に入り、セラー表記が無くなり、ただのホワイトホースになります。

 

 

●1950年代?

・ダークブラウン瓶 セラー表記 ティンキャップ 馬車ラベル

(欧州流通はボトリング年印字もある)

 

●1950年代後半から60年代初期

・クリア瓶 セラー表記 ティンキャップ 馬車ラベル

 

●1960年代から1970年代初期にかけて

・クリア瓶 セラー無し ティンキャップとスクリュー並行製造? 馬車ラベルと馬だけラベルも並行製造?

 

●1970年代から

・クリア瓶 スクリュー 馬だけラベル

 

あとは、細かい変更、、、、、、、、、ありまして!現行になります。

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全体像をどうぞ。

年季が入っています。

ネックには、

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 雑酒の文字がありますね。

ウイスキー類は雑酒のくくりで輸入されていたんですね。

1962年に改正され、ウイスキー類として独立します。

よって、今回のボトルは1962年以前にボトリングされた事は確実に分かる訳です。

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裏面のラベルには、保証します!美味しいで!的な事が書かれています。

 

瓶詰めされてそろそろ70年も経つウイスキーが飲めるというのは、素晴らしい事だと思います。

ジャコバイトの軍人と同じウイスキーを飲んでると思ったら少し人生が楽になります。

ホワイトホース雑酒ティンキャップの入手はこちら

  

出会った方は、白馬亭の夢を見て眠りにつきましょう。

 

それじゃあ失礼します。