ウイスキーの庭

主にオールドボトルの紹介をするウイスキーブログです。基本的にテイスティング記事はありませんが、ほぼ毎日ウイスキーを飲んではいます。

カースブリッジ 28年 ジェームズマッカーサー 750ml 56.9% 80年代流通

こんばんは。

今回は50年代蒸留のシングルグレーンです。

カースブリッジ 28年 750ml 56.9% ジェームズマッカーサー 80年代流通。

 

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carsebridge aged 28 years JAMES MACARTHURS fine grain selection

ジェームズマッカーサーというボトラーズのシングルグレーンですね。

80年代に流通していた一本のようです。

この「fine XXX selection」は同ボトラーのフラッグシップというか、イチ押しシリーズのようで。fine malt selectionはおおむね高評価のようです。

 

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カスクストレングスなので、ボトラーズ特有の割水によるキャラクタは無いと考えていいと思います。(いわゆるGM臭等。。)

 

モルト需要が逼迫し、最近は知多であるとか、グレーンはさっぱり飲めるので美味しいよ!的な広告も強めに来てます。

ちなみに1983年に閉鎖されているのでほぼ似たようなスペックは出てこないです。

 

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ちょっと味気のないラベルですね。なんでしょうか。緑ってぴんときません。 

原酒の個性が乏しい傾向がある分、樽の影響がダイレクトに伝わります。

あまり、レビューのないボトルですが、期待していいと思います。

 

カースブリッジ 28年 - Bar アンバータイム

上記のbarのブログで触れられております。高評価ですね。

 

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 ほぼ流通はないかと思われます。

ダンカンテイラーのやつしかなかったです。

閉鎖蒸留所ですし、グレーンはブレンド用に回されてしまうのでね。

 しかし、高いですね。


 

 

 出会った方は美味しくストレートで。

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

 

 

ジョニーウォーカー 黒 コルク栓 60年代流通 1quart 海外流通品

こんばんは。今回は、ジョニーウォーカー 黒 コルク栓 60年代流通です。

 

 

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紋章なしですね。リスみたいな紋章が正面ラベルの左側にあると、50年代流通と判断できるようです。

※こちらのボトルは1quartなのでちょっとダンピーっぽいですね。

 

とまぁ、ここまでメジャーなオールドボトルの能書きをいまさら私が書いたところで、

どうにもなりません。 

詳しく書いてくださっているブログがございますので、そちらを熟読するとよりわかるようになります。

 

ウイスキーな日々 Johnnie Walker Black Label 箱とボトルで見るジョニ黒年代比較

 

年代の古いものほど、重厚・レザー感が強い傾向のイメージですね。

ゴールドが出るまでは、いわゆるハイレンジ帯の銘柄です。 

現行とは比べられません。

 

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裏面をどうぞ。

輸入業者もないので、海外流通品ですね。誰かのお土産でしょうか。

個人的な印象としては、正面のリスラベルもそうですが、裏面のエンボス加工の有り無しも流通年代に関係してるのかな、と感じています。

エンボス有りの方が古いっぽいなー、というレベルです。

 

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 続いてキャップ部分のアップです。

上記のブログ様でも触れられておりますが、針金有り無しも判断材料です。

針金”無い”方が古い、という印象です。

 

 余談ですが、こちらの黒に限らず、赤も含めてコルク栓は何しろ液漏れしやすいです。

 

オークションで買ったりもするのですが、配送業者も天地無用なんか守らないので、

開けてみるとプチプチの中で芳醇な香りが開いていることが多々あります。

 

 あれは本当に悲しくなります。

「また貴重なウイスキーが失われたなぁ」とやる気がなくなります。

#ほかの銘柄と比べると流通量は断然違うので、数は多いですが。

 

 コルクボトルはどこで買っても高くなってしまいます。

液面も下がりやすいので、いいものを探すのは骨が折れます。


 

 

結構しますね。。

個人的にはスクリューに変わった直後のボトルの方が、劣化の可能性は少なく・しかも安いのでおススメです。

 

それじゃあ、失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

スペイバーン 21年 1978年蒸留 シングルカスク 伊藤忠扱い

こんばんは。

今回は新しめのオールドボトル。

スペイバーン 21年 1978年蒸留 シングルカスクです。

 

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分かりやすいシェリカスクですね。

1897年創業の若い蒸留所。

ヴィクトリア女王の在位60年(ダイアモンドジュビリー)の年に操業開始をしたというのはググれば出る話。

 

酒質がおとなしいというか、没個性的になってしまい、人気があまり出ません。

そのため、ゴリゴリのシェリカスクでも変な癖が出ず、上手くマッチングしたりします。

 こちらのシングルカスクはどうでしょうか。

加水40%タイプですね。ボトルno.が422ですって。

元々何%かわかりませんが、カスクストレングスだとえぐみが出すぎて加水することで

バランスを取ったという見方もできます。

シェリーバットの21年を加水だったら700本くらいとれたのでしょうか。

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裏面にはセラーマスターが選び抜いた極上の一本との表記が(無い)!! 

伊藤忠の扱い。

三陽物産へ移ったのはいつ頃でしたっけか。

 

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 なにはともあれ、シェリカスク不足が叫ばれる昨今。

シングルカスクで21年ものなんてマッカランだったら、今だと8はつけてきます。

マイナー蒸留所のいいところで、ブランドで飲まない人だったらこういった玄人好みするボトルを選ぶのもいいかもしれません。

 

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 最後に正面ラベルのアップを。

処刑場の雰囲気が消えていますね。

スペイバーン・グレンリベット。

 10年物を飲んで、うっすいなと思った方は、こちら(↑)を試してくださいな。

 

↓この時代でも2500円くらいで買えるんですね。

 安いなー。

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それじゃあ、失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴードン オールドトム ジン ティンキャップ 1960年代流通 47.4% JAPANTAXシール付き

 

 

こんばんは。今回はジンです。

1960年代流通と思われるティンキャップのゴードン オールドトムです。

 

GORDON'S SPECIAL OLD TOM GIN 1960'S tincap 

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スクエアタイプのドライのティンキャップはよく見るんですがね。

オールドトムはあまり見かけません。 ゴードン・タンカレー社の逸品ですね。

 

加水の際に、サトウキビの廃糖蜜から蒸留されるスピリッツを1%~2%加えることで甘やかさを出しているようです。

 

トムコリンズには必須のジンなのですが、割と早い段階で終売になっているようです。

 

 

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後ろにはゴードンのオールドボトルお馴染み、ドットウェル社の印字が。 

 

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 JAPANTAXシールの剥がれ後も確認できます。

1972年以前流通は確定しましたが、そもそもティンキャップなので、

60年代流通となります。

ちなみに肩ラベルの「17」の文字は熟成年数ではないですよ。

 

英国式のアンダープルーフ表記で、100PROOFの17アンダーです、という意味です。

計算すると、 100-17 = 83proof   英国式の1.75で割ると、、

 

47.428...となります。という事で、47.4%の度数という意味になります。

実に分かりづらいですね。

 

楽天では、オールドトムタイプはありませんでした。

ドライのティンキャップで4万円オーバーです。

美しいリキュールグラスで飲みたいものです。

 

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 出会った方は、最初のジントニックのベースとして頼んでください。

それじゃあ、失礼します。

 

 

 

 

グランツ(GRANT'S) 1950年代流通 丸瓶 前期JAPANTAXシール

こんばんは。今回は1950年代前半ボトリングのグランツです。

 

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おなじみの三角ボトルに変わる前の丸瓶ですね。

Glenfiddich Millennium Vintage - Whisky News

↑では、1957年に”Hans Schleger”というデザイナーによってデザインされた、との見方が通説となっているようです。

グレンフィディックシングルモルトとして販売し、大ブームを巻き起こしたのも、

こちらのウィリアムグラント&サンズです。

(ストレートモルトとして、1963年に発売されたそうです。)

 

ということは、今回のボトルは1957年以前にボトリングされたという事が分かります。

次の写真を見てみましょう。

 

 

 

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 裏面には例のごとく、「STAND FAST」の文字が。

こんな時代からスタンドファストという言葉を使ってたんですね。

スローガンでスタンドファスト・クライゲラキ云々というのがあるようです。

 

古いボトルの紙質は独特ですね。スコッチのオールドボトルは共通したザラザラ感が感じられます。

 

そしてスクリューキャップのアップ。 

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 この通関シールが白眉です。 

 

4. 戦後の酒と酒税|租税史料特別展示|税務大学校|国税庁

 ↑の国税庁のページでは、昭和28年(1953) 3月1日~昭和31年(1956) 4月1日

の3年1か月の期間使用されていた前期JAPANTAXシールと思われます。

(作ったり売っちゃった分は使い続けても大丈夫だったようですが)

 

ということで、このボトルが日本に入ってきたのは、1953年~1956年の間と想定されます。

あくまで、税関を通ったのが、上記の期間であってボトリングはもっと前かもしれませんね。

 

GRANT'S BLENDED SCOTCH WHISKY 8YO 4/5CL 86 PROOF% SRPING CAP BOTTLE FROM THE 40'S-50'S FROM GLENFIDDICH -BALVENIE - Products - Whisky Antique, Whisky & Spirits

 

上記のウイスキーアンティークのサイトでほぼ同じと思われるボトルが確認出来ました。8年熟成のようですね。

正面真ん中に「blended」表記があるタイプなので、今回の表記なしボトルの方が少し古いかもしれません。

グレンフィディックを”本格的”に売り出したのが、1963年であって、それ以前から販売はしていたはずです。※実際に丸瓶のグレンフィディックの写真は容易に検索できます。

シングルモルトを出すにあたって、違いを出そうと「blended」の表記を足した、と考えるのが自然なため、今回の表記なしボトルは1950年代初期、あるいは1940年代にボトリングされていたと考えることもできます)

 

とまぁ、いろいろ推測の域を出ませんが、とても古いボトルなのは間違いないです。

 

以前記事にした、60年代流通のグランツよりだいぶ前のボトルになりますね。

 

amber-garden.hatenablog.com

 

 

 

スコッチウイスキーの歴史を考察するのは楽しいですね。

素晴らしい資料に出会えて感謝しています。

 

もし、飲む機会があったら感想をきかせてください。

 

 

 

グレンマーノック (GLEN MARNOCH) 24年 ハイランドシングルモルト 2011BOT.

こんばんは。今回は、シークレットモルト。謎のハイランドモルトです。

GLEN MARNOCH (グレンマーノック) 24年 です。

 

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たたずまいは割と、高級そうな感じではあります。

軽く調べても大した情報は得られませんでした。

かろうじて、

Glen Marnoch | Scotch Whisky

で素性は調べることができました。

(上記、WHISKYPEDIAもどこまで信用できるかはわかりませんが、、、、)

 

そこから察するに、ドイツのディスカウントチェーンストア「ALDI(アルディ)」が取り扱っている、プライベートボトリングのようです。

 LIMITEDリリースと称して、通常品を販売しているようで、

スペイサイド、アイラ、ハイランドの三種類があるようです。

どれもシークレットモルトのようで、素性はわかりません。

 

今回記事にしているボトルは2011年に3000本限定でリリースされた24年物のようです。

原酒は1987年以前のものとなります。本数からしてシングルカスクじゃないですし、シングルヴィンテージでも無さそうです。

ハイランドの24年物、というなんとも購買意欲を変な気持ちにさせるスペックです。

 

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気になるのはどこの蒸留所かというところですが、

なんとWHISKYPEDIAにも「おそらく」ここであろう、という記載があります。

 

ダルモア

・グレンドロナック

・グレンマレイ 

 

の3種類のうち、どれかだ!と言い切っております。

ちなみに「(GLEN)MARNOCH」という地名も実際に存在しており、スペイサイドエリアのちょっとはずれ、キース地区の近くです。

上記の3モルトの内、一番近いのはグレンドロナックです。

 

まぁ、飲んでみないとわかりませんね。

 

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 ドイツにいかれる方は手に入れてみてください。

3000本なので、ないかもしれません。

 

 それじゃあ失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マッカラン 12年 シェリーオーク 90年代流通 サントリー扱い 正規輸入品

こんばんは。今回は マッカラン 12年 シェリーオーク 90年代流通です。

世間がフェイクマッカランで騒がれる中、細々と90年代マッカランです。

 

 

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macallan 12yearsold sherryoak

こちらもオールド市場では安定的に人気なボトルです。 

最近では、90年代でも3万円を超えてきています。

見分け方で言えば、macallanのフォントが微妙に違ったり、ラベル外枠の内線が黒か金かというところです。今回は金なので、90年代のものです。

 

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裏面でも色々と判別できます。

パッと見で分かりやすいのは、ドラムマンの有り無しです。

例の「樽を押しているおじさん」シルエットです。

あれがあると今回のボトルよりは古く、80年代後期~90年代初期とかでしたっけ?? 

何はともあれサントリーの扱いになってしまっているので、90年代中盤でしたっけ?

ボウモアの資本強化と同時期??

 

特級やら三陽物産やらの表記があれば嬉しいのですがね。

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現在のシェリーを取り巻く状況を考えると、この時代のマッカラン12年でさえ、

上質なシェリーオークと評価されてしまうようです。 

 

最後にラベルアップを。

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 気軽に飲めなくなっている、ウイスキーの登竜門。

シェリーオークのデファクトスタンダード

 

 

楽天はじめネットショップでは驚愕の値段になっています。

 

高い、高いよ。。。

 

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マッカラン 12年 旧ボトル 並行 箱付 750ml 40%
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お問い合わせはこちらまで

 

 最近飲みだそうと思っている人は、ベンリの12年シェリーでも探してください。

ベンリもドロナックもオーナー代わったり、終売になったボトルもあり、今後状況が一変します。市場在庫を見つけたらなるべく購入することをおすすめします。

 

 それじゃあ失礼します。