ウイスキーの庭

主にオールドボトルの紹介をするウイスキーブログです。基本的にテイスティング記事はありませんが、ほぼ毎日ウイスキーを飲んではいます。

1950年代流通 ジョニーウォーカー 黒 雑酒 特級 コルク栓 東洋綿花扱い

こんばんは。

あけましておめでとうございますの最初のオールドボトルは、

ジョニーウォーカー 黒 1950年代流通 雑酒 特級です。

 

 

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johnnie wakler black label 50's

 みなさんお馴染みジョニ黒の割と古いボトルです。

舶来土産でもてはやされたころの超高級品でした。

 

この年代のわかりやすい所は、正面ラベルの左側にある紋章ですね。

私は通称”リスみてーなのがいる紋章”と呼んでいます。

ちゃんと調べたら由緒はあるのでしょう。

 

 この紋章があれば大体50年代流通とみて差し支えないようです。

amber-garden.hatenablog.com

上記の記事のボトルが紋章直後かと思われます。

 

 

 

 

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 裏面を見てみます。

輸入業者の名前のところに「東洋綿花」の文字が。

これはのちの70年代に広く流通させてくれた「トーメン」さんの前身のようです。

 

三井物産から独立して⇒東洋綿花⇒1970年にトーメンに社名変更。

 

といった流れのようですね。雑酒時代のボトルには”エキス分”表記が多いです。

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ネックにはかの有名な、「雑酒 特級」の文字が。

雑酒特級は1953年から1962年まで流通していたボトルにつけられています。 

 

このころは12年表記ではないですし、黒のグレードはハイエンドの部類に入るので、

単純に計算はできませんが、12年を引いても1950年以前に蒸留した原酒をブレンドしていることになります。 すごいな!

 

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 JAPANTAXシールもあります。

針金も見えますねぇ。古いものにはあまり見かけないのですが。。

針金の有り無しはリージョンによるのかもしれませんね。

 

 液面も下がっておらず中々のコンディション。

約60年前のウイスキーなので、当時はいくらしたのか。。。

よく言われるのは大卒の初任給1か月~2か月分くらい。

 

楽天でも紋章ボトルは無いですね。

70年代初期くらいのコルク栓で15000円です。安いほうです。


 

 

出会った方は、モートラックの野獣感を探し出しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

80年代流通 スプリングバンク 8年 ペアシェイプ(オーバル)ボトル 特級 従価

こんばんは。今回はスプリングバンク 8年 ペアシェイプ(オーバル)ボトル

70年代~80年代流通です。オールドボトルらしいオールドボトルです。

 

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 springbank 8years obal bottle (pareshape) 70's

モルトの香水ですね。

キャンベルタウンのモルトといえば、こちらスプリングバンク

8年物のオーバルボトルでは、こちらのビッグSの上下が白いものと、ゴールドっぽいものが流通しています。

流れとしては、

70年代後半~80年代中盤くらいまで、今回のボトル。

80年代中盤~80年代終盤くらいまで、ゴールドバックのような気がします。

オーバルの流れ、ですよ)

 

そして、よくわからないダンピーのイエローラベルでも特級表示があります。

流通地域の違いなのか??あるいは、同時並行で売られていたのか??

スプリングバンクは度数やら容量やら異常なくらい種類があるので、同時販売でも

おかしくないと感じてしまいます。

ともすれば、フェイク扱いされてもおかしくないほどの度数違い・ラベル違いが散見されるのです。

(悲しいかな、ウエストハイランドとローカルバーレイがフェイクで有名になりましたよね、初期)

 

 

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裏面にはいつもの木下商事さん。

特級・従価表示です。750ml 43%てあたりが判断を迷わせます。 

 

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 液面は高く、非常にいい状態です。

かねてよりスプリングバンクにはバーボン樽だ!と公言する私。

期待したいですね。

 

 あまり飲んだことないですが、そろそろ新ラベル10年をブルータスさんあたりで買いたいものです。

 

ちなみに楽天では、白バックが金バックと同じ値段で売られていました!

ちょっと高いけど!検討価値ありそうですね。

 


 

 

出会った方は、鼻炎以外の時期に飲みましょう。

 

50年代-60年代流通 シーバスリーガル 12年 NY周り 緑瓶

こんばんは。今回は、50年代から60年代にかけて流通したシーバスリーガル 12年です。

オールドボトルとしては流通量が桁違いに多いのですが、

70年代初頭からそれ以降の流通品がほとんどとなっております。

それゆえ、このグリーンボトルを見ると一瞬偽物かなって思ってしまいます。

(※もしくは、グレンフィオナか!って突っ込んでしまいます。)

 

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 chivas regal 12y darkgreenbottle 50's-60's

 

1950年代といえば、シーバスブラザーズがストラスアイラを取得したあたりですね。

12年物も1950年代に発売されたようなので、ストラスアイラきっかけですかね。

 

最初は25年物をリリースしていたようですが、

アメリカの禁酒法が無くなったタイミングで12年物を売り出したところ、

 バカ売れしたようで、後々スコッチのプリンスなんて呼ばれていくようです。

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裏面にはしっかりとストラスアイラ・グレンリベットの文字が。

そして、今回のボトルはニューヨーク周りのもの、

「general wine&spirits company」という輸入業者のシールが見えます。

上記の会社の沿革を調べようかと思ったのですが、普通によくある単語の羅列すぎて全然情報が出てきませんでした。

(いや、正確には”出てき過ぎて”参りました)

 

このデザインのボトルはどうやら、今回のダークグリーンのボトルとライトグリーンのものがあるようです。

どっちが古いかは判断しかねます。知ってる方いたら教えてください。

(グリーンは1種類しかないよ!という方もご連絡ください)

 

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 ネックに見えますは、忌まわしきスクリューキャップですね。

うーむ、よーく見るとコルクキャップにも見えるのですが、判断しかねます。

コルク栓の方がコンディションに期待が持てます。

 

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 ネックシールにgeneral wine&spirits companyの文字が。

アメリカでの正規輸入業者なのかもしれません。

 

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 裏面の写真もちらり。

エンボスの文字はよく見てません。

リユースオブボトル的なことは読み取れます。

再利用するよ!なのか、衛生的にもちろん再利用なんかしないよ!なのか。。。

 

どちらにせよ、この時代のストラスアイラ・ロングモーン・グレングラント・グレンリベット等々、、、そうそうたるメンツのモルトが入っているはずです。

 

 期待したいですね。。。

 

 さすがに楽天でも50年代のシーバスは売ってませんでした。

買うんだったら25年物のほうがいいです。 

 


 

 

 出会った方は、宝くじに当たったと思いましょう。

 

 

 

 

60年代流通 ブキャナンズ デラックス ティンキャップ JAPANTAXシール付

こんばんは。

今回は50年代~60年代流通のブキャナンズ デラックス ティンキャップです。

  

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buchanan's DELUXE tincap 50's-60's  

かっこいいですね。

ジェームズブキャナン社のブレンデッドウイスキーとしては、ミドルレンジですかね。

同社はかの有名なブラック&ホワイトをリリースしています。

 

与太話で言えば、最初は黒白のテリアは慎ましく後ろ側にいたが、有名になるにつれて

「あの犬のやつをくれ」って言われるようになって、ガンガン前に出てきたあのウイスキーです。

ブレンデッドのランクで言うと、普及帯から、、 

・ブラック&ホワイト

・ブキャナンズ

・ロイヤルハウスホールド (royal household)

となっているかと思います。(※他にもオールドでブレンデッドをちょこちょこ見た気がするんです。なんだったっけか。ベーシックなのは上記の銘柄でいいと思います)

 

あと、オールド市場で人気なのは「ストラスコノン」ですよね。

ストラスコノン 12年 ブレンデッドモルト 初期ラベル - ウイスキーの庭

以前初期ラベルと思われるものを記事にしました。

2017年12月現在でも人気ですね。

 

話は戻り、ブキャナンズはあまり日本に正規輸入されている節がありません。

並行品を酒販専門店で見るくらいですね。

UDV(ユナイテッドディスティラーズ&ヴィントナーズ)系列でしたので、

まぁ、普通に考えてMHD傘下ですかね。

 

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裏面の輸入元シールが無くなっているのが痛いところです。

あまりブキャナンズ自体見たことないので、昔はどこが扱ってるかよくわかりません。 

 

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キャップはもちろん、ティンキャップ。

50年代から60年代の証明ですね。JAPANTAXシールもかかっています。 

ハウスホールドのティンキャップと比べたら約10分の1くらいで買えちゃいます。

 

 

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横には蝋封のような感じで高級感を出したブレークシール。

ハイエンド感出してますね。

というかですね、 ロイヤルハウスホールドは飲める地域が限定されているので、

実質同社のブレンデッドで言えばハイエンド銘柄です。

ブキャナンズでも、12年・18年あたりがあります。レッドシールというのもちょっと前からよく見ます。

 

楽天でも売ってましたが、高いですね。

ウイスキーバブルを感じさせます。 


 

 

ちょっと回避して、\3,780【箱不良】【大容量】ブキャナンズ12年 40度 1000ml 並行輸入品 【訳ありアウトレット】の方が幸せになれるかもしれません。。。。

 

出会った方は、ブラック&ホワイトのゴルフウェアを着ながら飲みましょう。

 

 

 

 

 

70年代流通 コルク栓 ジョニーウォーカー スウィング

こんばんは。今回は大穴ブレンデッド、

ジョニーウォーカー SWING スウィング コルク栓 74年以前流通です。 

 

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 johnnie walker swing cork cap 70's 86.8proof 4/5quart

 

有名なブレンデッド、ジョニーウォーカーのミドルレンジです。

一応ミドルレンジになるんでしょうか。

年数表記はありませんが、17年熟成原酒をベースに構成されているようです。

 

色で言うと、ゴールドとプラチナの間あたりに位置するんでしょうか。

プラチナやゴールドの年数が変わったり、途中から入ってきたりで、ごちゃごちゃしてます。昔は黒がハイレンジでしたからね。 

 

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裏面には輸入業者のシールが。

コールドベックや、明治屋じゃないですね。ナムコって書いてあります。

ナムコ!!??、、、あのナムコット???

ゲーム会社の?

 

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沿革を見てみると、、、

 

1955年 有限会社中村製作所  創業

1971年 正式の社名変更に先だってNAMCOブランドを使用開始。

1977年 株式会社ナムコに社名変更

 

1971年にナムコブランドを使っているようですからね。。。

1974年頃は有限会社ナムコであってもおかしくありません。

みんな色々やってるんですねぇ。。。

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特級・従価表示もあります。

そして、ネック部分を見ると、

 

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 冒頭にも言った、コルク栓ですね。

しかもJAPANTAXシールがついています。

これが1974年以前に流通していた証です。

 

なので、上記のナムコが扱っていたと仮定すると、1971年~1974年の間に流通した

ボトルなのではないか、と想定できます。

 

 楽天では割と安いですね。

 ジョニ黒のコルクと比べると人気が段違いです。

同じコルクリスクを考えたらスイングでも良いと思います。

しっかり飲んだことある人ならわかりますが、くすんだキャップ時代のものなんか

華やかで激うまですけどね。

 

検索してみても、数が多いので全体的に安い傾向です。

スラっとしたキャップとごつごつしたキャップだったら、

「スラっとした方が古い」です。

 

ジョニーウォーカースウィングを安い順に検索!

 

なので、同じ値段だったらすらっとした方を買うのもありです。

(これは好みなので好きな味の方を買ってください)

 

 実のところ、あんまり人気がないようなので私が買い占めようと思ってます。

お財布が許すならば。

。。。。

そう、許してくれないので買えない。悲しい。

 

 それじゃあ、失礼します。

 

【00年代流通】アベラワー 12年 シェリーカスクマチュアード 免税販売品

こんばんは。

今回は00年代中盤くらいの流通でしょうか。オールドボトル??ですかね。

アベラワー 12年 シェリカスクです。

 

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aberlour 12years sherry cask matured 1000ml 40% 

 

免税店向けに販売されていたシェリカスクのものですね。

今ではちょっとダンピータイプのボトルに変わってしまっていますが、

ちょっと前まではこちらのスリムタイプでした。

 

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 ※撮影者ががっつり写ってしまっていますね、すいません。 

 アベラワー自体はハウススタイル的にシェリーベースが多いイメージですが。

スタンダード品である10年はがっつりシェリーではなかった気がします。

 

最近のダンピーは飲んでないので、2000年代前半くらいのスリムタイプのイメージです。(しかもおぼろげな記憶です。。全然飲んでないなぁ、アベラワー。。。)

 

ただ、写真の写り方の問題かもしれませんが、現行品と比べると色合いが全然違いますね。現12年シェリーは瓶の後ろ側がすかっと見えちゃったりしてます。

(このボトルも結構見えてますが)

 

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濃厚シェリーであることを期待したいですね。 

 あまり流通していなかったのか、webでもそんなに情報が出てきません。

というか、当たり前すぎるボトルだったから誰も記事にしていないのかもしれません。

 

数年前にペルノリカールさんが日本への正規輸入を再開してくれましたが、

まだまだ人気が上がりきっておらず苦戦or手抜きをしている状況です。

 

 フランス周りに人気らしいので、そこまで融通する余裕がないのでしょうか。

昨今のモルト需要も拍車をかけてますし。

 やはり免税用のようで、平行品がちらほらみかけられます。

※現行品です。

 


 

 

こういっては身も蓋もないのですが、シェリーを求めるならアブーナに逃げてください。ただし、ロットギャンブルですが。

 

出会った方は、お上品にノージングしてください。

トゥセボン。

 

 

 

メーカーズマーク ゴールドトップ 95年瓶詰め 750ml 50.5% 海外流通品

こんばんは。

今回は、メーカーズマーク ゴールドトップ 750ml 50.5% です。

VIPとはまた異なったリミテッドですね。

 

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 maker's mark gold top limited 75cl 101proof

 

言わずと知れた、メーカーズマーク3兄弟の長兄です。

(まぁ、3兄弟とはだれも言いませんが)

長男:ゴールドトップ 50.5%

次男:ブラックトップ 47.5%

三男:レッドトップ  45%

 

という、ただの度数での分け方ですが。

ブラックトップは日本市場限定品のようで、今でも根強い人気です。

こちらのゴールドトップは2000年代初期あたりに終売になり、まぁまぁ幻になっています。2万円出せばなんとか買えますが。 

 

 

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 裏面には for EXPORT の文字が。輸出専用品だったのですかね。

その下にはボトリングの日付のような数字が。 95年詰めのようですね。

メーカーズマークしかり、ターキーしかり、ジムビームしかり、大手のバーボンメーカーは割と90年代に入るとラベルに瓶詰め年を印字してくれています。

(そのかわり、昔のボトリングはエンボスでの瓶詰め年をやってくれてなかったりします)

 

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 ゴールドのくすみ具合がかっこいいですね。

 

どなたかのブログで見ましたが、メーカーの人が公式に

「色が違っても中身は一緒だよ!」と言っていたようです。

金も黒も赤も中身は一緒で、度数だけが違う、と言っているようです。

・・・・・・

・・・・

・・

いや、度数違ったらもう別物だよ!

アラン12年とアラン12年カスクストレングスは別物だよ!!!!(CSだけど)

その”度数”に合わせてバランス崩れないように樽をヴァッティングするのかと思うのですが、違うのでしょうかね。

 

「ボトリングするに足る熟成した樽」をヴァッティングして、あとは加水の量だけ変えて度数調整してボトリングするってことですか?

 

そうだとしたら、実にアメリカ人らしいですなぁ。。。 

 

 まぁ、ゴールドトップに加水して、レッドトップと同じ度数にして

テイスティングしたらどうなるのでしょうか。

マザーウォーター加水ではないので厳密には条件が異なりますが。

 

 

箱付きで2万5千円くらいですね。

 以前よりは安くなっている印象です。

 

 

 

 ゴールドのVIPならもうちょい安くなっているでしょうね。

 

あぁ、、、アラン飲みたい。。。

 

それじゃあ失礼します。