ウイスキーの庭

主にオールドボトルの紹介をするウイスキーブログです。基本的にテイスティング記事はありませんが、ほぼ毎日ウイスキーを飲んではいます。

【50年代ラガヴーリン/タリスカー】ダンベーガンキャッスル 25年 750ml 43% 海外流通品

こんばんは。

今回は50年代ラガヴーリンを使用していると思われる、ハイエンドブレンデッド。

ダンベーガンキャッスル 25年です。

 

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オールドボトルを愛する皆さまは、まずはボトル形状に引っかかると思います。

 

そうです。ローガンですね。

レストレスピーターの所のブレンデッドです。ホワイトホースの最上位品と言った方が分かりやすいでしょうか。

 

キャップ形状も込みで考えるとレアード オ ローガンから変わるか変わらないかくらいの70年代中盤くらいのボトルです。

 

さて、70年代中盤に、なぜこのようなボトルがボトリングされたのでしょうか。そして、中身は何が入っているんでしょうか。

まずは裏面の写真。

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裏面には輸入経路で貼られたバーコードがあります。輸入経路で貼られた、というのがポイントでボトリング年代とは必ずしも一致しません。

※完全なバーコードの導入がされている時代のボトルは、裏面のラベルに組み込まれており、今回のように後貼りのようなバーコードでは、一概に80年代のボトリングとは断言出来ません。

 

既にボトリングされていたものが、流通経路の途中で、管理の為にバーコードを貼られた、と考えられます。

 

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さて。では中身、あるいはブレンド構成はホワイトホースと同様と考えていいのか? 

単純に「ホワイトホース 25年」とはならないですね。あったら興味ありますが。

 

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正面のラベルを見てみましょう。

製造会社が、「イアンマクロード 」となっています。

ボトラーズとしては割とよく聞く名前です。ボトル名にもある、ダンベーガン名義で色々ボトリングしていますね。

 

この会社は昔から色々な蒸留所にコネがあるようで、覆面系のモルトをちょこちょこ出しています。

(グレンスコマのラガヴーリン、マクローズのタリスカー、アズウィゲットイットのラガヴーリンなどです)

 

、、As We Get Itの初期ロットにはマッカランのパターンもあったらしいですね。見てみたいな。

 

ともあれ、ボトラーズの中では割と忖度してもらえるイアンマクロード。

ラガヴーリンの系統である、ホワイトホースのボトリング施設を利用し、自社の比率でブレンデッドを詰める事も不可能とは言えませんね。

 

なので、ざっくりとした想定としては、

50年代のラガヴーリン、グレンエルギン、クライゲラキが使われているのでしょう。

ダンベーガンorダンビーガン城というブランド名を踏まえて、50年代のタリスカーが使われている可能性も高いです。

(※ダンベーガン城はスカイ島にあったんじゃなかったかな??)

 

 

 ローガンの70年代流通ボトルを紹介します。

この前のボトルがキャップごつごつボトルです。

 今回のダンベーガンキャッスル25年と同様のフォルムです。

(キャップの印字は無いですが)


 

 

色々羅列すると、大変魅力的なブレンデッド。日本に入ってきてないんでしょうね。

もし飲まれた場合は、是非インスタにあげて下さいね。

 

 

 

それじゃあ失礼します。