ウイスキーの庭

主にオールドボトルの紹介をするウイスキーブログです。基本的にテイスティング記事はありませんが、ほぼ毎日ウイスキーを飲んではいます。

ワイルドターキー 12年 飛翔ラベル 90年代流通 ヒューブライン扱い

こんばんは。今回は、飛翔ターキーと呼ばれる、

ワイルドターキー 12年 ビヨンドデュプリケーションです。

 

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 wildturkey 12years old BEYOND DUPLICATION

通称・フライングターキーモデルですね。

なぜかゴールドラベルよりも人気という不思議なバーボンです。

流れとしては、

80年代 ⇒ ゴールドターキー

90年代 ⇒ フライングターキー

00年代 ⇒ そっぽターキー

だったと思います。ざっくり、と言ってですが。(※8年は除く)

 


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ターキーの黄金時代がまさにゴールドターキー時代とこの飛翔ラベル時代だと

一般には言われています。

現行ターキーはツンツンしててちょっと飲む機会を避けています。

私自身はブラントンのオールドをへらへら飲むのが楽しいので、ほとんどゴールドもフライングも飲んでいません。(最近はブラントンも目を付けられ高騰の一途。。。)


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どの写真を見ても、良い色をしてますね。バーボンは12年以上超えると難しさがありますが。


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ビヨンドデュプリケーション。

複製を超えたもの。

直訳すると変な感じですが、意訳すると、

 

「周りで売られてる似たようなバーボンなんかを遥かに超えた高みにいるんだぜ、俺は。お前らなんかとは違うんだ。ぶっとばすぞ、おら。」

 

といったところでしょうか。


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90年代でお馴染み、ヒューブライン輸入の三菱商事販売ですね。

 

安心できます。

 

楽天でも、ゴールドターキーより大幅に高くなっています。

デザイン性で高騰するのか??


 

今だと特にゴールドターキーが値ごろなので試してみたい方はどうぞ。

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

 

 

【50年代ラガヴーリン/タリスカー】ダンベーガンキャッスル 25年 750ml 43% 海外流通品

こんばんは。

今回は50年代ラガヴーリンを使用していると思われる、ハイエンドブレンデッド。

ダンベーガンキャッスル 25年です。

 

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オールドボトルを愛する皆さまは、まずはボトル形状に引っかかると思います。

 

そうです。ローガンですね。

レストレスピーターの所のブレンデッドです。ホワイトホースの最上位品と言った方が分かりやすいでしょうか。

 

キャップ形状も込みで考えるとレアード オ ローガンから変わるか変わらないかくらいの70年代中盤くらいのボトルです。

 

さて、70年代中盤に、なぜこのようなボトルがボトリングされたのでしょうか。そして、中身は何が入っているんでしょうか。

まずは裏面の写真。

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裏面には輸入経路で貼られたバーコードがあります。輸入経路で貼られた、というのがポイントでボトリング年代とは必ずしも一致しません。

※完全なバーコードの導入がされている時代のボトルは、裏面のラベルに組み込まれており、今回のように後貼りのようなバーコードでは、一概に80年代のボトリングとは断言出来ません。

 

既にボトリングされていたものが、流通経路の途中で、管理の為にバーコードを貼られた、と考えられます。

 

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さて。では中身、あるいはブレンド構成はホワイトホースと同様と考えていいのか? 

単純に「ホワイトホース 25年」とはならないですね。あったら興味ありますが。

 

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正面のラベルを見てみましょう。

製造会社が、「イアンマクロード 」となっています。

ボトラーズとしては割とよく聞く名前です。ボトル名にもある、ダンベーガン名義で色々ボトリングしていますね。

 

この会社は昔から色々な蒸留所にコネがあるようで、覆面系のモルトをちょこちょこ出しています。

(グレンスコマのラガヴーリン、マクローズのタリスカー、アズウィゲットイットのラガヴーリンなどです)

 

、、As We Get Itの初期ロットにはマッカランのパターンもあったらしいですね。見てみたいな。

 

ともあれ、ボトラーズの中では割と忖度してもらえるイアンマクロード。

ラガヴーリンの系統である、ホワイトホースのボトリング施設を利用し、自社の比率でブレンデッドを詰める事も不可能とは言えませんね。

 

なので、ざっくりとした想定としては、

50年代のラガヴーリン、グレンエルギン、クライゲラキが使われているのでしょう。

ダンベーガンorダンビーガン城というブランド名を踏まえて、50年代のタリスカーが使われている可能性も高いです。

(※ダンベーガン城はスカイ島にあったんじゃなかったかな??)

 

 

 ローガンの70年代流通ボトルを紹介します。

この前のボトルがキャップごつごつボトルです。

 今回のダンベーガンキャッスル25年と同様のフォルムです。

(キャップの印字は無いですが)


 

 

色々羅列すると、大変魅力的なブレンデッド。日本に入ってきてないんでしょうね。

もし飲まれた場合は、是非インスタにあげて下さいね。

 

 

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

【1950年代流通】ジョニーウォーカー 赤 コルク栓 紋章ラベル

こんばんは。今回は、飲まれ過ぎて逆に貴重になっている、40年代〜50年代に流通したジョニ赤です。紋章ラベルですね。

ジョニーウォーカーと言えば、黒のイメージが強いですね。 赤はと言えば、普及品、安物というレッテルを貼られてしまっています。

このラベルは通称リスラベルなので40年代くらいのカーデュがベースとされています。 流石にこの時代のボトルは飲んだ事がないので味の傾向は明言出来ませんが、 70年代中盤から後半くらいの赤を飲んでみて下さい。

今の1000円ウィスキーと同列かと思っていたら、大間違いです。

当時は税金の違いで物凄い高かったはずですが。

70年代の黒は割とチューイーといったらあれですが、体力を使う気がするので、 くいっと飲みたい時は、70年代ジョニ赤ハイボールが最高ですよ。

楽天でも50年代流通のものはありません。 当たり前です。数自体がほぼ無いと思われますので。


14800円ですか。うーん、元値と比べると高いのですが、数年前からあまり高騰していないのを考慮すると 集めておいていいかもしれません。

それじゃあ失礼します。

1950年代蒸留 ロイヤルロッホナガー 30年 (ロイヤルヴィクトリア名義) 特級 従価 750ml 43% 大丸扱い

こんばんは。今回は、幻ともいえる、ロイヤルロッホナガー 30年です。 

 

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 クリスタルガラスにアザミの削り出しです。

かっこいいですね。アザミはスコットランドの国花ですよ。

ネック下には特級のシールが貼ってありますね。

 

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タグを見て下さい。

ロイヤルヴィクトリアの表記があります。ハイランドモルトで、ロイヤルが付いて、ヴィクトリア女王に関連するモルトといえば、ロッホナガーをおいてありません。

 

また、ロッホナガーは方針なのか、蒸留所名を隠してボトラーズからリリースされることも多いのです。ダグラスレインとかのコネクションバリバリ会社は名前出せたりもするんでしょうけど。

こちらのボトリングはハートブラザーズです。

ハートブラザーズといえば、1988年に「ハートブラザーズ社」と名を改めているはずです。そして以下の写真を見てみると、、、

 

 

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 大丸さんが輸入しています。

そして従価の文字が。750mlの43%なので、特級時代の最後あたりでしょうか。

モルト・グレンの文字が見えますが、この時代はまだ、ウイスキー≒ブレンデッドの構図が強かった為、シングルモルトという認識が担当者もよく分かってなかったと想定できます。)

 

昔のピュアモルトやヴァッテドモルトと呼ばれるあたりのボトルは割とモルト/グレーン表記があったりします。

 

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良い感じの蝋封ですね。

コルク栓の上から蝋で固めてる感じです。

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ボトルの肩には、クリスタルガラスの表記が。

こちらのボトルを製造している会社は、

「ロイヤルブライアリー」といって、イギリスでは割と有名というか、高級なブランドに位置するようですね。

クリスタルガラスと言えばここ、みたいな立ち位置で、ボトルにも良い物を使ってボトリングしているのが分かります。

 

さて、話は戻り、1988年にハートブラザーズに社名を改められた会社から、特級/従価表記の時代にボトリングされたという事は、1988年か1989年にボトリングという判断になる訳です。

 

1989 - 30 = 1959年以前に蒸留された原酒ということですね。

1950年代のロイヤルロッホナガー、となる訳です。

 

まぁ、今ではリリース自体されないです。されても何十万くらいの高値になってしまうと思います。シングルモルトは高くなってますね。

70年代くらいの12年物でも、いい値段になっています。

いつになったら落ち着くんでしょうか。


 

 

バーボンが人気出てきてるの分かります。

 

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【1950年代流通】雑酒表記 ロングジョン 760ml 43% 旭興業扱い

こんばんは。今回はロングジョンの50年代流通、雑酒表記です。

 

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longjohn corkcap 50's

かの有名なロングジョンです。

ロングジョンといえば、70年代にラフロイグを取得し、オールドラフロイグを味わいたい方向けに最高のブレンデッドです。

 現在は、トーモアをベースに構成されているようです。

さて、ではこの時代(40年代蒸留くらい)の構成原酒はなんなのか。。。

 キーモルトの話になるとよく出てくるのが以下になります。

 

・ベンネヴィス (1825~1986 , 1989~)

ジョンマクドナルドの出発点ですね。親会社はちょこちょこ変わってますが、

基本的にはロングジョンと共に来てると思います。入っているでしょう。

 

ラフロイグ (1963~ ※ロングジョン傘下になったのが)

ウィットブレッド⇒アライド⇒ペルノリカール⇒フォーチュンブランズ⇒サントリー

的な感じでしたっけ?今やサントリーさんの傘下ですからねぇ、あのラフロイグが。。

1963年から所有なので、1962年以前に流通していた”雑酒”表記のこのボトルには

入っていそうもありません。もしかしたらアクセントとして購入していたかもしれませんが、所有ではないので比率は低めでしょう。残念。

 

・グレンアギー (1833~1983)

 1956年にグレンアギーの所有者であった、シェンリー社をシーガーエヴァンス社が買い取り、ロングジョン系列になります。なので、今回のボトルには入っていると思われます。グレンウージーと読む人もいる様でどちらが正なのでしょうかね。

 

・キンクレイス (1958~1975)

言わずとしれた幻のモルトですが、ロングジョンディスティラリーズが作ったんですからさすがにロングジョン用としてブレンドはされるでしょう。この流通時期に間に合っていたかが争点になります。1962年以前の詰めという事は最低3年熟成の原酒でも1959年には樽に詰めていないとスコッチとは呼べません。ギリギリ稼働は間に合っていますが。。。もしかしたらファーストドロップの時期の原酒が混ざっている、、と考えたらものすごく貴重に感じます。モファットレベルの貴重さです。

 

・トーモア (1960~ ※蒸留開始は1959年だそう)

現行のロングジョンのキーモルトとなっているトーモアさんです。

蒸留開始とされる初期原酒を混ぜていたら貴重です。

 

 グレーンに関してはストラスクライドでしょうね、もちろん。

というかですね、色が完全に3~5年くらいの短熟では出せないものです。

ファーストのごりごりシェリー樽でも3年くらいじゃここまで出ないのでは??

そう考えると、キンクレイスもトーモアも脈なしでしょうか。

(※キングスバリーのファーストドロップで結構濃いのあった気がしますけど)

 

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じゃあ何が混ざっているんだ、って話になりますよね。 

ベンネヴィスとグレンアギーとストラスクライドだけで作らないですよね。

というか、生産量が間に合わないですよね。

 

ここで、候補に「クローズドディスティラリー」が入ってきます。

きました、閉鎖蒸留所です。

 

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話はそれて、取り扱いは旭興業です。

50年代~60年代くらいのウイスキーを結構輸入しているイメージです。

結構この名前見ますよね。 

 

 

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 改めて正面ラベルを。右下はロングジョンの肖像でしょうか?

ただのバグパイパー的な人間でしょうか。 

 

 

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 トップはJAPANTAXシールにコルク栓。

 昔はコルクだったんですねぇ。

ティンキャップは採用してないんでしたっけ?DCL系以外は。

 

 と、まぁ、何を言おうとけっこう貴重なボトルだと思います。

この時代に閉鎖した蒸留所についてはいずれ調査したいです。

何が入っているのか気になりません?

 

 

 楽天では、なんとコルク栓が売ってました。JAPANTAXシール有りの特級です。

70年代初期くらいですかね。液面が少し下がり気味なのが残念です。

 


 

 

 出会ったかたは身長が高くなるように祈りましょう。

 

 

 

【50年代流通】ブラック&ホワイト ティンキャップ 760ml 43% 特級 従価 JAPANTAXシール付

こんばんは。今回のオールドボトルも、ブキャナンズ ブラック&ホワイトです。

50年代流通と思われるティンキャップです。

 

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 buchanan's choice old scotch BLACK&WHITE tincap 50's

この時代のラベルは国だったり、流通経路だったりで色々とラベルがあるようです。

 

今回のティンキャップボトルは”ショートラベル”の”紋章無し”です。

ラベルが上下に分かれていたり、長いもの1枚だったり、色々ありますが、

紋章の有り無しは割とわかりやすいのでこまめに見てみましょう。

 

BLACK&WHITE」の上にエリザベス女王の紋章があったら、ちょっと新しめぐらいの感覚です。

”ざっくり”と言いますと、

紋章無しティンキャップ⇒50年代

紋章有りティンキャップ⇒60年代

となります。ざっくりなので、細かい部分で年代は特定していきましょう。

 

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 ラベル下部にドットウェルの文字がありますね。

アジア周りのボトリングです。

 

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 裏面にはテリアの絵があります。

取り扱い業者の輸入シールがはがれてしまっていますね。

こういうのがよくあるのでオールドボトルは困ります。

 

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 ティンキャップのアップです。

JAPANTAXシールが貼ってありますね。このシールが貼ってあると1974年以前に税関を通った証拠になります。

 

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 液面も問題ありません。

というか、ティンキャップは下がっているボトルはそこまでありません。

 

あとは、金属臭がどこまで影響しているかというところですね。

出会った方は古き良きダルウィニーを感じましょう。

楽天でも数は多いです。ティンキャップは例外なく高いですね。

博打性は高いのですが。。


 

 

それじゃあ、失礼します。

 

 

1974年以前流通 ブラック&ホワイト 760ml 43% 特級 従価 JAPANTAXシール付 明治屋扱い

こんばんは。今回のオールドボトルはブラック&ホワイト 70年代流通です。

 

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 black&white 760ml 43% 70's JAPANTAX

ブラックアンドホワイトはブキャナンズの普及帯のブランドです。

ブキャナンズブレンドという名前で売っていたようですが、

裏ラベルのテリア2匹を引き合いに出され、「あのブラックとホワイトのやつをくれ」と注文されることが多くなったため、名称変更をしたという話があります。

 

 ブキャナン社のブレンデッドという事で、

キーモルトはダルウィニーやグレントファースあたりですが、

DCL(ディスティラリーカンパニーリミテッド)系ということで、

グレンダラン、クライヌリッシュ、アバフェルディあたりも入っているようですね。

(くりりんさん、参考にさせていただいています)

時代的に 旧クライヌリッシュ=ブローラですね。良いなぁ。

 

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 扱いはドットウェルかと思いきや、明治屋さんです。

もちろん、特級・従価税の表記があります。

この時代は正規とか並行といった概念は曖昧だったのでしょうか。

ティンキャップのボトルでも、「ドットウェル エンド コムパニー」扱いの物はあります。

どこかのタイミングで代理店変更になったのかもしれません。

 

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 トップにはJAPANTAXシールが確認できます。

1974年以前に通関したことを示しています。

ふるーいブラック&ホワイトは8年表記がありますので、この時代も似たような熟成年数かと思われます。原酒的には60年代中盤以前ですね。

 

 

 同年代のボトルだと下記ですね。

 JAPANTAXも付いているようです。これはドットウェル扱いなんですね。


 

 

 人気銘柄ですが、業者もラベルの変遷がよく分かってないようで、色々な値付けで売られています。

 

 ちょこちょこ見ていると掘り出し物があります。

 それじゃあ、失礼します。