ウイスキーの庭

主にオールドボトルの紹介をするウイスキーブログです。基本的にテイスティング記事はありませんが、ほぼ毎日ウイスキーを飲んではいます。

【90年代流通】グレングラント 10年 700ml 40% 海外流通品

こんばんは。

今回は90年代流通と思われるグレングラント 10年です。

ウイスキーマニアにはお馴染みのグラントですが、この年代は正規輸入代理店が安定せず、数はそんなに見ません。もしくはしっかり輸入していたが、大人気で飲まれ過ぎて市場に流れてこない、のどちらかだと思います。

 

2000年代に入って大和貿易やら、最近になってかの有名な大御所やら、何やらが日本に引っ張ってきていますが、今だ日本のシングルモルト市場はボウモアマッカランが幅を利かせています。

 

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glengrant 10years old 90's

GMの蒸留所ラベルで見る方が多いんじゃないかというグレングラント。

”PUREMALT”表記があるところを見るとカーデュ事件前の牧歌的な時代のボトリングなのかもしれません。 

カラーリングも割と年数に寄り添ったバーボンカスクの感じが出ています。

 

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裏面に輸入業者のシールはありませんでした。

海外からのお土産品の可能性が高いですね。 

GM加水に慣れた方にとっては印象が変わるかもしれません。

 

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肩ラベルもなく、普及帯の匂いがプンプンします。

 

 楽天でも同じ年代のグラント10年はありませんでしたが、

なんと!激安の10年を見つけました。

商品画像がなく、ちょっと博打の匂いもしますが、メジャーリザーブでもなく、5年でもなく、10年でこの値段は買いです。

最近はラベルのバグパイパーも消え、シンプルな新ボトルになりちょっと値段も上がっている様子なので、新瓶でこの値段は考えられない。。旧ラベルで2430円は有りですね。(じゃあお前が買えよ、とは言わないでください)

※2018年過日追記(売り切れていました。新ボトルくらいですね。2500円前後は。)

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

グレングラント 10年 700ml(32-3)
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 私は現在、ヘイグを集中的に攻めていますので余裕がありません。

美味しいですよ、ヘイグ。ファイブスターもディンプルも好みです。

グレングラントに出会った方はスタートアップとして飲むとエンジンかかるかもしれません。

それじゃあ、失礼します。

 

 

 

60年代流通 J&B RARE 760ml 43% JAPANTAXシール付 特級 従価 サッポロビール扱い

こんばんは。

今回は60年代流通くらいのオールドボトル。

J&B RARE 760ml 43% JAPANTAXシール付きです。

 

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J&B RARE "JUSTERINI" 760ml 43% 60's JAPANTAX

 ジャスティリーニ&ブルックスのスタンダード品です。

 

あまりはっきりとしたラベルの変化はないのですが、60年代~70年代初期くらいにかけて流通したボトルにはラベル上部に”JUSTERINI”の文字があります。

 

人気がなく、あまり値段も上がらないので、60年代蒸留くらいの穏やかな原酒感を

味わいたい場合は購入しても良いと思います。

 

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輸入はサッポロビールさんですね。

この時代から特級末期くらいまで取り扱ってくれています(確か) 

 

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 驚くほど液面が下がっていません。

ベストコンディションと言ってもいいかもしれません。

しかしながら、アメリカ市場で大人気だったライト志向のブレンデッド。

現在のシェリー至上主義(?)の時代ではあまり高評価は難しいかもしれません。

繊細すぎて辛味をよく感じてしまうので、さくさくハイボールにしてしまいがちです。

 

キーモルトはグレンスペイ、ノッカンドゥー、ストラスミルあたりとのこと。

楽天でもさすがに60年代流通はありませんでした。

似たようなスペックだと、、紋章に変わっている70年代中盤くらいのボトルですかね。

 


 

 

 ちょっとウイスキーブームだとしても高いですね。

違うところを探した方が幸せになりそうです。

 

 それじゃあ、失礼します。

 

 

 

 

 

【70年代流通】サントリー ヘルメス アブサン 58% 従価 堂島浜通表記

こんばんは。

今回のオールドボトルはウイスキーではなく、アブサンです。

サントリーアブサン、というのはあまり知られていませんね。

昔から飲んでる人は鼻で笑うかもしれません。

 

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suntry hermes D'ABSINTHE 720ml 58%  1970's

ヘルメス アブサンです。

最初期に出たものは68%の物で、その後、今回の58%に変わったようです。

しかも58%ボトルにも何種類か有り、、、、

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1960年代  ⇒ 68%

1970年代前半⇒ 58% ライトグリーン?

1970年代中盤⇒ 58% 濃いめグリーン?

1970年代後半⇒ 58% 茶瓶 

 

のようになっていると思われます。上記は特に検証なく記載しています。

サントリー関係者様及び、詳しい人がいらっしゃいましたらご指摘ください。

修正いたします。

==========================================

 

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裏面には特になにもなしです。スペック等はネックシールにあるんですね。

 

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 エキス分2%以上21%未満との記載があります。

これがクセモノなんですね。ツヨンの濃度がどれくらいか、というのが争点になりそうです。

 

この時代のアブサンはニガヨモギから抽出される成分であるツヨンが割とがっつり入っていたという噂があるのです。

ツヨンというのは、幻覚症状や精神錯乱を引き起こす可能性のある成分だそうで、麻薬的な症状が出る可能性があるとされています。

⇧あくまで可能性を強調しています。

しかしながらEU圏では19世紀あたりに、高濃度での飲用を禁止しています。

(※ゴッホアブサン好きというのは有名ですね。拳銃自殺したゴッホ。。。)

 

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 68%、58%ボトルには上記の成分が思ったより入っていて、

それ以降のボトルでフルモデルチェンジをし、低評価に繋がった、という経緯があるようですね。

!!!日本でアブサンの規制がでたという情報は確認できず、世界の流れに従って変えたというような気がしますね!!!

 

ちなみにアブサンとも呼べない代物をパスティスと呼びます。

フランス語で「似せたもの」といった意味があり、規制後に作られた薬草系リキュールはだいたいそう呼ばれます。

 

 楽天でもさすがに売ってませんでした。

 フルモデルチェンジ後のボトルだけありました。

下記のボトルでも終売して久しいかと思われます。

アブサン飲みたい人は海外で探してみましょう。

 

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ヘルメス アブサン (サントリー) 58度 720ml ■終売品 【中古】
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 それじゃあ、失礼します。

 

 

 

VAT69 RESERVE (リザーブ) 特級 従価 80年代流通 協和発酵扱い

こんばんは。

今回のオールドボトルは VAT69 RESERVE (リザーブ)です。80年代流通ですね。

 

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 vat60 reserve 1980's 750ml 43%

 

まぁ通常品の上位ランクである、リザーブですね。

噂では、GOLDもあるらしいですが、日本で流通はほとんど無かったのか見かけません。特級・従価表示で、750mlの43%なので1980年代流通とされています。

 

以前の記事で通常品のVAT69の60年代と70年代流通を特集しています。

銘柄-VAT69 カテゴリーの記事一覧 - ウイスキーの庭

 

 

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 VAT69ではお馴染みの協和発酵さん。

リーベルマンさんと並行で扱うようになったりするまで、日本での普及立役者となってます。素晴らしい。

かの有名な酒販店の情報では、最低でも16年熟成の原酒を使用してヴァッティングしているようです。グレネスクを中心とした構成のようです。

と、なると。

スタンダード ⇒ ロッホナガーメイン

リザーブ   ⇒ グレネスクメイン

 

という考え方であってるのでしょうか。まぁ、比率にそこまでの違いはないかもしれません。

 赤い蝋封は自信の表れです。

 

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 箱付きで割と状態が良いものが見つかりました。

弾数はそこまで多くないので、早めに飲んでおきたいですね。

 

楽天だとむちゃ高いです。

買わないよ、この値段だと!!


 

 

 みなさん、上手いこと探してください。

それじゃあ、失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

1950年代流通 ジョニーウォーカー 黒 雑酒 特級 コルク栓 東洋綿花扱い

こんばんは。

あけましておめでとうございますの最初のオールドボトルは、

ジョニーウォーカー 黒 1950年代流通 雑酒 特級です。

 

 

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johnnie wakler black label 50's

 みなさんお馴染みジョニ黒の割と古いボトルです。

舶来土産でもてはやされたころの超高級品でした。

 

この年代のわかりやすい所は、正面ラベルの左側にある紋章ですね。

私は通称”リスみてーなのがいる紋章”と呼んでいます。

ちゃんと調べたら由緒はあるのでしょう。

 

 この紋章があれば大体50年代流通とみて差し支えないようです。

amber-garden.hatenablog.com

上記の記事のボトルが紋章直後かと思われます。

 

 

 

 

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 裏面を見てみます。

輸入業者の名前のところに「東洋綿花」の文字が。

これはのちの70年代に広く流通させてくれた「トーメン」さんの前身のようです。

 

三井物産から独立して⇒東洋綿花⇒1970年にトーメンに社名変更。

 

といった流れのようですね。雑酒時代のボトルには”エキス分”表記が多いです。

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ネックにはかの有名な、「雑酒 特級」の文字が。

雑酒特級は1953年から1962年まで流通していたボトルにつけられています。 

 

このころは12年表記ではないですし、黒のグレードはハイエンドの部類に入るので、

単純に計算はできませんが、12年を引いても1950年以前に蒸留した原酒をブレンドしていることになります。 すごいな!

 

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 JAPANTAXシールもあります。

針金も見えますねぇ。古いものにはあまり見かけないのですが。。

針金の有り無しはリージョンによるのかもしれませんね。

 

 液面も下がっておらず中々のコンディション。

約60年前のウイスキーなので、当時はいくらしたのか。。。

よく言われるのは大卒の初任給1か月~2か月分くらい。

 

楽天でも紋章ボトルは無いですね。

70年代初期くらいのコルク栓で15000円です。安いほうです。


 

 

出会った方は、モートラックの野獣感を探し出しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

80年代流通 スプリングバンク 8年 ペアシェイプ(オーバル)ボトル 特級 従価

こんばんは。今回はスプリングバンク 8年 ペアシェイプ(オーバル)ボトル

70年代~80年代流通です。オールドボトルらしいオールドボトルです。

 

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 springbank 8years obal bottle (pareshape) 70's

モルトの香水ですね。

キャンベルタウンのモルトといえば、こちらスプリングバンク

8年物のオーバルボトルでは、こちらのビッグSの上下が白いものと、ゴールドっぽいものが流通しています。

流れとしては、

70年代後半~80年代中盤くらいまで、今回のボトル。

80年代中盤~80年代終盤くらいまで、ゴールドバックのような気がします。

オーバルの流れ、ですよ)

 

そして、よくわからないダンピーのイエローラベルでも特級表示があります。

流通地域の違いなのか??あるいは、同時並行で売られていたのか??

スプリングバンクは度数やら容量やら異常なくらい種類があるので、同時販売でも

おかしくないと感じてしまいます。

ともすれば、フェイク扱いされてもおかしくないほどの度数違い・ラベル違いが散見されるのです。

(悲しいかな、ウエストハイランドとローカルバーレイがフェイクで有名になりましたよね、初期)

 

 

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裏面にはいつもの木下商事さん。

特級・従価表示です。750ml 43%てあたりが判断を迷わせます。 

 

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 液面は高く、非常にいい状態です。

かねてよりスプリングバンクにはバーボン樽だ!と公言する私。

期待したいですね。

 

 あまり飲んだことないですが、そろそろ新ラベル10年をブルータスさんあたりで買いたいものです。

 

ちなみに楽天では、白バックが金バックと同じ値段で売られていました!

ちょっと高いけど!検討価値ありそうですね。

 


 

 

出会った方は、鼻炎以外の時期に飲みましょう。

 

50年代-60年代流通 シーバスリーガル 12年 NY周り 緑瓶

こんばんは。今回は、50年代から60年代にかけて流通したシーバスリーガル 12年です。

オールドボトルとしては流通量が桁違いに多いのですが、

70年代初頭からそれ以降の流通品がほとんどとなっております。

それゆえ、このグリーンボトルを見ると一瞬偽物かなって思ってしまいます。

(※もしくは、グレンフィオナか!って突っ込んでしまいます。)

 

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 chivas regal 12y darkgreenbottle 50's-60's

 

1950年代といえば、シーバスブラザーズがストラスアイラを取得したあたりですね。

12年物も1950年代に発売されたようなので、ストラスアイラきっかけですかね。

 

最初は25年物をリリースしていたようですが、

アメリカの禁酒法が無くなったタイミングで12年物を売り出したところ、

 バカ売れしたようで、後々スコッチのプリンスなんて呼ばれていくようです。

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裏面にはしっかりとストラスアイラ・グレンリベットの文字が。

そして、今回のボトルはニューヨーク周りのもの、

「general wine&spirits company」という輸入業者のシールが見えます。

上記の会社の沿革を調べようかと思ったのですが、普通によくある単語の羅列すぎて全然情報が出てきませんでした。

(いや、正確には”出てき過ぎて”参りました)

 

このデザインのボトルはどうやら、今回のダークグリーンのボトルとライトグリーンのものがあるようです。

どっちが古いかは判断しかねます。知ってる方いたら教えてください。

(グリーンは1種類しかないよ!という方もご連絡ください)

 

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 ネックに見えますは、忌まわしきスクリューキャップですね。

うーむ、よーく見るとコルクキャップにも見えるのですが、判断しかねます。

コルク栓の方がコンディションに期待が持てます。

 

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 ネックシールにgeneral wine&spirits companyの文字が。

アメリカでの正規輸入業者なのかもしれません。

 

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 裏面の写真もちらり。

エンボスの文字はよく見てません。

リユースオブボトル的なことは読み取れます。

再利用するよ!なのか、衛生的にもちろん再利用なんかしないよ!なのか。。。

 

どちらにせよ、この時代のストラスアイラ・ロングモーン・グレングラント・グレンリベット等々、、、そうそうたるメンツのモルトが入っているはずです。

 

 期待したいですね。。。

 

 さすがに楽天でも50年代のシーバスは売ってませんでした。

買うんだったら25年物のほうがいいです。 

 


 

 

 出会った方は、宝くじに当たったと思いましょう。