ウイスキーの庭

主にオールドボトルの紹介をするウイスキーブログです。基本的にテイスティング記事はありませんが、ほぼ毎日ウイスキーを飲んではいます。

1940年代~50年代流通と思われるオールドパーの調査経過報告①

こんばんは。

今回は、以前記事にしたオールドパーのコルク栓についての経過報告になります。

 

amber-garden.hatenablog.com

 

上記のオールドパーのボトリング時期をMHD(モエ・ヘネシーディアジオ)に問い合わせるぞ!という事で、実際にメールを送りました。

 

返答はというと、、、、

 製造元のディアジオ社によりますと、お問い合わせの商品は1950年代に製造されたと推測されます。
ひび割れ模様が施されたのも、ほぼ同時期と推測されるとのことです  」

(原文ママ)

 

との事でした。ざっくりとした回答ですね。

1950年代の同時期に変わっていったという部分ですが、

 

ティンキャップ&クラックルパターンを採用していったのが、1950年代。。。

それ以前はコルク&ツルツルだと製造元が言っているので。。。。

 

~1950年代   : コルク栓&ツルツル 

1950年代途中~ : ティンキャップ&クラックル

1970年代初期頃~: 徐々にスクリューキャップ&クラックル

 

といった風に考えられます。1960年代はずーーっとティンキャップなのでしょうか。。

 

たまぁに見かけるクリア瓶のティンキャップ・クラックルパターン有ボトルは

何年ころの流通なのか。。。。

 

謎は深まるばかりです。

 

正面ボトルのフォントや、

「real antique and rare old 」表記など色々変更されており、

判別が難しいのが実情です。

 

実際にコルク栓で確認できたのは、「spetially selected old 」表記です。

ちなみに海外の記事で、1935年に撮影されたと思われる写真では、

 

Ancient "Old Parr" Real Antique and Rare Old Scotch Whiskey | Library of Congress

 

oldparrの上にAncient表記があるようです。

 

まだまだ奥が深い、オールドパーのオールドボトル。

 

これからも調査を続けていきます。

 

それじゃぁ、失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タンカレー マラッカジン 復刻版 並行

こんばんは。

今回はタンカレー マラッカジン 復刻版です。 結構最近(2013年くらい)出た待望の再販品です。

 そして、既に絶望的に市場在庫の無いオールドトムタイプ。

 

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1999年〜2004年くらいまで、数年出ていたのですね。

ジュニパー抑えめの、特別レシピの復活だそうです。

これがまぁバーテンダーさんに人気でオールド市場でも中々良い値がつきます。

 

復刻版は10万本限定で出したと思います。限定の数じゃねぇ、と思ってヘラヘラ見ていたら完売です。

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改めて考えたらこれは全然オールドボトルじゃないですね。失礼しました。

 

以前記事にしたタンカレーの60年代流通と飲み比べたら面白そうです。

 

出会った方は、某考古学者と同じようにハイパードライのマティーニでどうぞ。

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

グランツ スタンドファスト 60年代 特級 従価 JAPANTAXシール

こんばんは。

今回は、グランツ スタンドファスト 60年代流通 日食扱い です。 

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ホワイトベースのシンプルなデザインですね。ラベル下部の文字を見ると、

グレンフィディック&バルヴェニーディスティラリーと書いてありますね。

この時代はまだ、キニンヴィが無かったんですね。

 

というか、1990年に稼働したので、オールドボトルと呼ばれる部類のボトルには全く関係無いんじゃないでしょうか。

 

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JAPANTAXシール付きです。

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そして、60年代の正規輸入元とされている日食扱いです。沿革を調べようと思ったら、2016年に倒産してますやんか!!細かい特定出来ませんやんか!

 

との事ですので、1960年代流通とさせて頂いております。

 

この時代のフィディックはパフューム爆発のようですね。スリーリバースさんが古い樽を探し出すのを待っております。

ラストパフュームという名前でボトリングして下さい。

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトホース セラー 雑酒 特級 ティンキャップ 1950年代流通

こんばんは。

今回は、ホワイトホース セラー表記 雑酒 特級 1950年代流通です。

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ラベル中段にあるwhitehorseの下に

「CELLER」の文字がありますね。

これは、「ホワイトホースセラー」という宿に由来したネーミングです。

エディンバラに実在した、スコットランド軍御用達の酒場兼宿のようです。

創業者のピーターの家の近くにあったとか。。

しかし何故か1960年代に入り、セラー表記が無くなり、ただのホワイトホースになります。

 

 

●1950年代?

・ダークブラウン瓶 セラー表記 ティンキャップ 馬車ラベル

(欧州流通はボトリング年印字もある)

 

●1950年代後半から60年代初期

・クリア瓶 セラー表記 ティンキャップ 馬車ラベル

 

●1960年代から1970年代初期にかけて

・クリア瓶 セラー無し ティンキャップとスクリュー並行製造? 馬車ラベルと馬だけラベルも並行製造?

 

●1970年代から

・クリア瓶 スクリュー 馬だけラベル

 

あとは、細かい変更、、、、、、、、、ありまして!現行になります。

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全体像をどうぞ。

年季が入っています。

ネックには、

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 雑酒の文字がありますね。

ウイスキー類は雑酒のくくりで輸入されていたんですね。

1962年に改正され、ウイスキー類として独立します。

よって、今回のボトルは1962年以前にボトリングされた事は確実に分かる訳です。

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裏面のラベルには、保証します!美味しいで!的な事が書かれています。

 

瓶詰めされてそろそろ70年も経つウイスキーが飲めるというのは、素晴らしい事だと思います。

ジャコバイトの軍人と同じウイスキーを飲んでると思ったら少し人生が楽になります。

ホワイトホース雑酒ティンキャップの入手はこちら

  

出会った方は、白馬亭の夢を見て眠りにつきましょう。

 

それじゃあ失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アベラワー 8年 VOHM 特級 従価 80年代初期流通 700ml 43%

こんばんは。

今回は、シングルモルトです。

アベラワー 8年 VOHM 特級 従価 80年代前半~中盤あたり流通です。

 

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aberlour 8years V.O.H.M 80's

 

フロスティボトルと呼ばれていたり、ブランデーボトルと呼ばれていたりします。

フランス国内で人気のアベラワーだったらしく、思いっきりブランデーに寄せていった戦略です。

「VOHM」も「Very Old Highland Malt」の略です。

完全なVSOP寄せですね。もっとスコッチとして威張ってほしかったですが。。

流通年代は被っていたかもしれませんが、これより以前のボトルは角瓶で風情があります。(通称:アベ角)

 

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西武百貨店の扱いですね。特級・従価ですが、700mlです。

こういうところもブランデーに寄せすぎです。

(ブランデー規格は昔から700ml)

 

アベラワー・グレンリベットと割と最近まで、名乗ったり名乗らなかったりした蒸留所です。いい意味でプライドが強くなく、ビジネスライクなのかもしれません。

 

現在は正規輸入が無いんでしたっけ???

(思いっきりペルノリカールさんが正規輸入してます。失礼しました。)

 

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液面もあまり減っていないようです。

筒箱にボトリング時の液面が載っているので、劣化状態が分かりやすくて助かります。

 

出会えた方は、おフランスに行ったと思って飲んで下さい。

 

それじゃあ、失礼します。

 

 

 

ラガヴーリン 16年 ホワイトホース表記 90年代流通 オールドボトル

こんばんは。

今回は、アイラの巨人・ラガヴーリン 16年です。ホワイトホース表記の90年代流通 オールドボトルの入門編と言われています。(今やハードルが高い)

 

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ホワイトラベル(クリームラベル?)12年の後に出たと思われますが、確定とされるソースは見つかりません。

 

12年のホワイトラベル+グリーンボトルもあったと思われますが、どういった推移で16年に変わったのでしょうか。

 

80年代から90年代の移り変わりとして、

・ホワイトラベル クリアボトル スクリュー

・ホワイトラベル グリーンボトル コルク

・現行ラベル風 ホワイトホース表記

・現行ラベル

 

かなぁと思っておりますが、合ってるのでしょうか。見たことすらございません。

 

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裏面の、ディアジオ系に必ずあるラベルはまだ姿を現しておりません。

並行輸入で、アイエスエフ貿易が扱っているようです。

 

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上ラベルのアップです。

紋章があり、その下の文字に、whitehorse表記がございます。

 

それプラス。

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下ラベルの一番下にもwhitehorse表記があります。

これが、初期の頃のボトルのようですね。

 

しかも700mlではなく、750mlなので、ラベルチェンジ最初期の頃かも知れません。

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サイドのデザインも、、

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また、オシャレでございますね。

マイケルジャクソンが言うには、最高のモルトのようです。

オールドボトルとしては、中々出会う事も少なくなってきました。

 

ラガヴーリン16年ホワイトホース表記の入手はこちら

 

出会った方は、カリラと飲み比べてみて下さい。

 

それじゃあ失礼します。

 

ロングジョン 21年 ロイヤルチョイス 80年代流通?

こんばんは。今回は、あまり流通のない、長熟ブレンデッドです。

ロングジョン 21年 ロイヤルチョイス です。

 

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longjohn 21y royalchoice 80's?

 

明るめのブルーの陶器製ボトルは良く見るのですが、こちらは中々見かけません。

ロングジョンという銘柄は、ジョンマクドナルドがベンネヴィスをベースに作ったブレンデッドのようです。

(ベンネヴィスのDBシングルモルトは10年物しか流通してないですが、あれは隠れた銘酒です)

そこから、時間が経ち、1958年にトーモアを建設し、以降はトーモアがキーモルトになっていったようです。

その後、ラフロイグを傘下に入れ(1963年との情報も)、

 

キーモルトは 、ベンネヴィス・トーモア・ラフロイグとなっていったのですね。(現在のベースはどうなっているのだろう)

 

1970年代流通であれば、稼働停止前の、グレンアギーやキンクレイスも混ざっているかも知れません。

 

さて、今回のボトルに戻り。

情報が実に少ないのですが、恐らく1980年代流通です。(ソースは細かい情報をもろもろ繋ぎ合わせ、予想)

 

それを前提に原酒を考えた場合、1960年代の蒸留となり、前記のキーモルト群が含まれている可能性があるのですね。

 

ロマンがありますねー。

 

キンクレイスなんてGMのブラウンラベルが出てもバカみたいな値段になってしまっています。(たまぁにフェイクくさいのがありますのでご注意) 

 

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裏面には、ジョンマクドナルドがうんたらかんたら、、、 

 

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ラフロイグの60年代を買おうとしても、何十万レベルを覚悟しないといけない時代です。

出会った方はここぞとばかりにガブガブ飲んで下さい。

 

それじゃあ失礼します。