ウイスキーの庭

主にオールドボトルの紹介をするウイスキーブログです。基本的にテイスティング記事はありませんが、ほぼ毎日ウイスキーを飲んではいます。

【1972年詰】 I.W.ハーパー ゴールドメダル 760ml 43% サントリー扱い (I.W.HARPER GOLDMEDAL)

 

こんばんは。

今回はバーボンです。

まずは写真をどうぞ。

 

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I.W.ハーパー 特級 従価 70年代流通ですね。

みんな大好きですが、ジャックやターキーに押され、なんとも言えない位置にいます。

ブランドを立ち上げたのが、アイザック.ウォルフ.バーンハイムとフランク.ハーパーなので、頭文字を取って

「I.W.ハーパー」のようです。

「I.W.H」でもかっこいいと思いますけどね。

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ゴールドメダルです。

こうしてちゃんと見ると、ゴールドメダルの前面ラベルは現行品とオールドボトルでそんなに変わってないなぁと思います。

 

これより以前のラベルだと、5つあるメダルの真ん中のメダルが大きくなっていて、松の樹のようになっているラベルで独特です。和柄のように見え、オシャレにも感じます。

 

裏面はと言うと、

 

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ステッキのおじ様が、腰痛の様な角度でシルエットにされています。

ジョニーウォーカーにおける、「ストライディングマン」のような立ち位置です。

 

話に聞くと、このブランドの販売促進・営業をむちゃくちゃ頑張った、

トーマス.ハーパーという人物だそうです。

 (フランク.ハーパーとなんか関係あるのかな)

 

その彼の口ぐせである、

「its always a pleasure」が書かれてもいますね。

 

ざっくり翻訳すると、

「いやー、光栄でございます。これからもどうぞご贔屓に」

 

的な意味でいいと思います。

 

トーマスおじさんの上には「BOTTLED IN BOND FOR EXPORT」の文字が。

B.I.B もしくは ボンデッド の事です。

これはというと、はるか昔にバーボンに混ぜ物をして、まっずいまっずい粗悪品が

売られていたことから、ちゃんと本物を認定しましょうよ、という事で、

この表記が始まったとされています。

「ボトル詰めするときに課税してるから、これはちゃんと本物だよ。美味しいよ」

という証なのです。

 

細かいルールとして、何年以上熟成していないといけない等色々あったはずですが、

その中に、50.5%以上じゃないといけない、ってルールがあったはずなんです。

86proofなんで43%のようですが。。どうなっているのか。。。

 

恐らく「FOR EXPORT」に何らかの緩和があったんじゃないでしょうか。

輸出用は度数下げてもいいよ、的な。

 

まぁ、さておき、輸入元シールを見ると、

サントリーさんが扱っていた時期のボトルだと分かります。

相変わらず良いですね。特級、従価、760ml。

70年代流通だという事が分かります。

また、住所が堂島浜”通”なので1978以前ですね。(1978だったかな??)

 

といいますか、それよりも、、

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ようやくちゃんとした写真が載せられます。

JAPANTAX または 通関シール です。

「LIQUOR TAX CERTIFICATE」と「通関済」の文字がまぶしいですね。

 

これがあるとある程度流通年代が特定できるようです。

1953年から1974年に関税を通ったウイスキーにはほぼ全てにこのシールが貼られているようです。(剥がれていたりする事もあります。まれに)

 

ちなみにバーボンに関しては年代特定が容易で、瓶の裏を見ればボトリング年が分かります。数字が2桁エンボス加工されているはずなので、確認してみてください。

英語だったり、へんな数字もあったりしますが、”年代っぽい数字”が確認出来たら

それがボトリング年だ!!!!

(ちなみにこのボトルには「72」の文字が見つけられました。

※写真撮ってなかったので後で載せたいですね。

 

ハーパーのゴールドメダルは確か6年以上の原酒をバッティングしているはずなので、

1966以前に蒸留した原酒を使用している計算です。

 

出会った方は、禁酒時代を懐かしんで飲んでみてください。

 

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101の激安のハーパーは見つかりました。

ただ、写真がないのです。 

 

出会った方は、ハイボールでがんがん飲みましょう。

 

ニッカ 鶴 陶器 17年表記無 前期ボトル 750ml 43%

こんばんは。

 

今回はニッカウイスキーの「鶴」です。

 

まずは写真をどうぞ。

 

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美しい真っ白の陶器ボトルですね。(陶磁器ですね。)

ノリタケ製の陶器だそうです。愛知県創業の陶器・食器類を主に扱った会社だそうで。

1976年発売当時は恐らく高級路線のメーカーだったのでしょう。

(現在は株式会社ノリタケテーブルウェアとして存続しているようです)

 

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鶴のフォントも独特でかっこいいです。

こちらの「鶴」はNHK朝ドラにもなった「マッサン」のモデル・竹鶴政孝の最後のプロジェクトボトルとの事で、日本ウイスキーの父、最後の遺作と呼んでもいいでしょう。

(。。最後の遺作、、日本語がおかしい、、か、、、、?)

 

こちらのボトルも後にリニューアルし、「鶴 17年」となるのですが、その際、政孝の養子・威(たけし)によるブレンドに変わります。

(ネックの鶴の文字の下に17が付くようになります。)

 

初代ブレンダー:竹鶴政孝  ⇒  鶴

2代目ブレンダー:竹鶴威  ⇒  鶴 17年

 

威さんは年数表記主義だったのでしょうか。高級感を打ち出す為に17年の制限を設けたのかは分かりませんが、原酒構成の制限が異なる以上、味わいは別物となります。

 

嗜好品のため、好みは分かれるところですが、マッサンのブレンドを感じたい方は

17年表記無しを選択してください。

(17年表記が付きだしたのは、90年代に入ってから、という説もありますが)

 

色々な時代のものを飲んでいくと(大して飲んでないですが)、製造の違い・樽の個体差というのは大きいと感じます。5年物でも味わい深いものがあったり、17年表記のものでもペラペラのものもあります。

 

難しいですね。是非、見た目だけで判断するのは避けてください。

 

5年物でも21年物でも、美味しいもの・不味いものはあります。

色が濃くなくても、バーボン樽で美味しいものは沢山あります。

シングルモルトじゃなくても、ブレンデッドで美味しいものは沢山あります。

 

トータル、よくわかんない!という事です。

気に入ったの飲んで下さい。

 

最後にタグの裏側。

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鶴シール、おしゃれ。

 

値段の安いものから売れていってしまいますので、

自分の納得できる値段で売っていたらとりあえず買う!がちょうどいいかもしれません。

 

ニッカ鶴の陶器ボトルを安い順に検索する!

 

陶器のものなので、総重量は特に気にしてください。

 

マッサンの自信作は一回飲んでおかないとです。

 

それじゃあ、失礼します。

 

ザ・グレンリベット 12年 赤玉 アンブレンデッド 特級 従価 760ml 43% サントリー

こんばんは。

今回は赤玉のグレンリベットです。

スコットランドで正式に政府に認められた第1号の蒸留所で、"THE"を名乗る事の出来る、由緒あるグレンリベット。 

 

 

まずは、写真をご覧ください。

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ラベル上部の赤い丸が確認出来ると思います。(ESTABLISHED 1824 と白抜きで書いてあるマークです)

こちらが、通称で赤玉リベットと呼ばれるもので、1960年代後半から1970年代前半頃に流通したボトルとされています。 その後はこのマークが、赤玉からスコットランドの国花であるアザミに変わります。

 

そしてラベル下部にある、「unblended all malt」の文字が確認出来ました。

もう少し赤玉の古いボトルになるとこの辺りの文字が小さくなり細々とした説明分のようなラベルとなっています。

 

こちらの文字には他に「pure single malt」というものがあり、こちらになると80年代前半以降に入ってからの流通品と判断される訳です。

 

明確に何年頃に切り替えといった情報が欲しいのですが、、、中々昔の事のようで、、、

 

ちなみにアザミのアンブレでも前期と後期があるようで、ネックの部分のラベルに書いてある「12」の文字が赤い字で書かれているものが前期で、白抜きの黒字になっているものが、後期です。

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時系列に分けると、

 

①赤玉 小文字ラベル 1960年代半ば以前 

②赤玉 アンブレ       1960年代後半〜

③アザミ アンブレ 前期 1970年代前半〜

④アザミ アンブレ 後期 1970年代半ば〜

⑤アザミ ピュア            1980年代半ば〜

 

(訂正ありましたら教えてください)

、、、といったように細かな推移があります。ピュア以降のラベル考察はいずれ行います。

色々な角度から写真を見てみます。

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こちらのボトルも 

特級 従価 です。

4/5quartなので、約760ml

91proofなので、45.5%

と思われます。

(ネットでは、45.7%が多いですね。0.2はどこへいったのだろう。。)

流通年代にも関係ありそうですね。

 

この時代はサントリーさんが扱っておりました。堂島浜通表記ですね。

 

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色的にもなかなか濃い目です。

シェリーが強めとの事ですが、リベット60年代のシェリー 飲んでみたいですね。

 

なかなか最近は人気が出すぎて良いものがありません。

楽天では前期のアンブレンデッドが売ってましたが、ずいぶん高くなってます。

ピュアシングルとアンブレンデッドの違いが分かっていて、

グレンリベットの綴りを間違う業者です。

非常にウイスキーに対して愛があり、信頼できますね。

 


 

 

 旧ラベルらしき商品がありましたが、昔の写真を使っているだけの店かもしれません。

確認して買った方がいいと思います。

(本当に旧ラベルだったら全部買っといてもいいですよね)

 

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なかなか赤玉おいてるbarは少ないと思いますが、出会えた方は味わって飲んであげて下さいませ。

 

 

バランタイン 30年 1970年代前半流通 特級 従価 青赤旗 760ml 43% 明治屋扱い

 

 

こんばんは。今回はバランタイン 30年に関して備忘録的に書いていきます。

まずは、こちらの写真をどうぞ。

 

バランタイン30年70年代正面ラベル写真

まず確認していただきたいのが、ラベル正面の紋章です。

馬の持っている旗が、左側は青、右側が赤に塗り分けられていると思います。

これが確認出来たら、まずは1978年以前と考えて下さい。1978年頃に紋章の使用を禁止されたため、多くのウイスキーがラベル変更を余儀なくされました。

(※通称:「赤青旗」と呼ばれています。「青赤旗」??)

 

続いて、ネック近辺の写真をどうぞ。

バランタイン30年70年代ネック写真

 

ネックの左右にシールがはがれた跡が確認出来ます。

(写真では見えないかもしれないが。。。)

恐らくJAPANTAXシールが貼ってあった跡かと思われます。

 ものが貼ってあれば完璧ですが、オールドボトルには剥がれかかっていたり、ほんのり欠片だけ残っているボトルもちょこちょこ見かけます。

TAXシールが確認出来たら1974年以前だと判断出来ます。

 

↓↓ほかのJAPANTAXシールが付いたボトルはこちら↓↓

JAPANTAX カテゴリーの記事一覧 - ウイスキーの庭

 

そして、裏面。

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 ひし形のラベルが有るボトルと無いボトルがありますが、特に相関関係は分かりません。(詳しい人教えてください)

感覚として、ひし形ラベルが有る方が、”より正規”というイメージです。

明治屋のラベルも確認出来ます。

 

特級・従価・760ml・明治屋。。。この言葉が大好きです。みんなも大好きだよね。

 

たまに輸入業者の確認できないボトルがあるので、なんとかラベルから情報を得ましょう。実際には、このように、、、

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 86proof と 4/5quart が確認できます。

スコッチの海外輸出向けはだいたいUSプルーフで表記なので、

86を2で割って、度数は43%だと分かります。

(UKプルーフの場合は1.75で割りましょう)

 

えーと、、4/5quartは、、、、1quartの4/5です!!

 

 

、、、、計算したらだいたい出るのですが、確か757mlくらいだったと思います。

ですので、約760ml入っているよ。ということなのです。

 

どうでしたか、バランタイン30年。

1970年代前半流通の30年物です。

1940年代前半蒸留ですって。。。すごいですよね。

第二次世界大戦くらいですか。

ちゃんと確認してないので分からないですが、私もまだ生まれてないと思います。

 

こういったボトルに巡り合った方は、是非タイムマシーンにでも出会ったと思って、1940年代のスコットランドを想って飲んでくださいませ。

 

ファイネスト、12年、17年の60年代~70年代流通の記事もあります。

 

amber-garden.hatenablog.com

 

amber-garden.hatenablog.com

 

amber-garden.hatenablog.com

 

amber-garden.hatenablog.com

 

 

ちなみに60年代流通の30年赤白ラベルは24万円してました!

誰が買うんだ! 

 

 
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 それじゃあ、失礼します。