ウイスキーの庭

主にオールドボトルの紹介をするウイスキーブログです。基本的にテイスティング記事はありませんが、ほぼ毎日ウイスキーを飲んではいます。

50〜60年代流通 バランタイン 17年 赤白ラベル 後期

こんばんは。

今回は中々見かけることも少ないニア幻のウイスキーです。

50年代くらい流通のバランタイン 17年 赤白ラベルです。

 

まずは写真をどうぞ。

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いや、いいですね。ラベルのシミがひどいですが、液面はあまり下がっていません。

といっても、赤白ラベルの後期ボトルなので、状態の良いものも結構あります。

前期ボトルはというと、キャップはコルクで、表ラベルの「over XXX YEARS」

の部分が125とかだったと思います。

そして、わかりやすいのは、「LIQUEUR BLENDED」の表記です。赤白でも最後期のものはVERY OLDとかに変わってます。


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裏面もいつものひし形で、シミがすごいです。輸入元シールが無いのが悲しいですね。ここで明治屋の文字がくれば完璧だったのですが。

まぁ、海外流通品ですので、もしかしたら本場スコットランドのブレンディング特性が出ているかも知れません。

※ブレンディングする際、販路に合わせた構成にしているという噂があります。

アジア地域はシェリーを効かせて、

アメリカ地域は、さっぱり寄りのキレを効かせて、

ヨーロッパ地域は、バランスよく香りを主体にして、

という風にです。

あくまで噂なので、どこまで信用していいか分かりませんが。
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後期の印。スクリューキャップ。
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液面は全く問題無いレベル。

70年代から80年代くらいのボトルでも、ネックちょうどくらいまで下がってることも多いので、約60年前のボトリングとしては及第点。

 

バランタインはと言えば必ずといっていい程、話題に出るのが「魔法の7柱」ですが。皆さんご存知の通り、今は7本も残っていません。

アードベッグ (LVMHD) 

・グレンカダム (アンガスダンディー)

・グレンバーギー (ペルノリカール)

・スキャパ (ペルノリカール)

・バルブレア (インヴァーハウス)

プルトニー (インヴァーハウス)

・ミルトンダフ (ペルノリカール)

 

どうでしょう。ほとんど散り散りになってますね。今のバランタインはペルノリカール傘下の蒸留所メインでブレンドしているみたいです。グレントファーズとかも。

 

話は戻り、今回紹介した赤白ボトルこそ、魔法の7柱が成立した時代のボトリングの可能性があります。

60年代くらいはハイラムウォーカーが全部持ってたような記憶があります!!

違ったら教えてください!

 

ちなみに流石の楽天でも、赤白ボトルは売ってない!!

「VERY OLD BLENDED」表記のみですね。


 

 

ともあれ、今回のロマン溢れる60年前にボトリングされたウイスキー

 

出会った方は、幸運ですよ。